多摩センター健康セミナー vol.34

「ホスピスについて 〜ホスピスマインドからケアへ〜」を開催しました

2012年10月掲載
平成21年度より多摩センター地区連絡協議会で概ね月1回開催している「多摩センター健康セミナー」。第34回が9/28(金)に実施されました。

◆日 時 平成24年9月28日(金) 13:30〜14:30
◆会 場 ココリアホール
◆実施内容 セミナー
  三枝好幸 医師
  (聖ヶ丘病院ホスピス長、日本死の臨床研究会本部事務局幹事、
   日本ホスピス緩和ケア協会関東甲信越支部常任幹事、
   日本終末期・緩和ケア臨床音楽療法士連絡会顧問)
◆参加者 60名(スタッフを含む)
◆主 催 多摩センター地区連絡協議会
◆後 援 多摩市、多摩市医師会


   雨が降り出しそうな空模様の中、数名の開場待ちもあり、開始時刻までには用意した座席がほぼ埋まりました。来場者は中高年の男女が中心でした。
 まず、三枝医師から、ホスピスの語源、歴史などについて説明がありました。その後、講演タイトルにもなっている「ホスピスマインド」とは、「全人的なケアを念頭においた温かくもてなす心を持って、困難や苦痛を抱えている人と向き合おうとする姿勢」であるということ、その姿勢のもとに、ホスピス医としてどのように患者と接しているかということ、そして、いくつかの具体的な患者の症例や、患者・遺族とのかかわりのエピソードなどが語られました。また、患者本人のみならず、遺族のケアの重要性にも触れられ、「つらくなく穏やかに亡くなられたか、家族からみてそう思えることが大切」「亡くなられるまでのケアを大切にすることで、悲嘆の緩和につなげることができる」とのことでした。合間に、「ホスピス医としての七つ道具」のひとつとして患者や家族の魂に響く音色で演奏するというオカリナを、3曲演奏されました。会場は終始、水を打ったような静けさで包まれ、最後のオカリナ演奏の際には、すすり泣く声も聞こえました。




※このセミナーの様子は、多摩テレビで後日放映される予定です。



運営:多摩センター地区連絡協議会