多摩センター健康セミナー vol.39

「がんになっても元気に生きられる 〜最新のがん治療法〜」
を開催しました


2013年5月掲載
平成21年度より多摩センター地区連絡協議会で概ね月1回開催している「多摩センター健康セミナー」。第39回が4/26(金)に実施されました。

◆日 時 平成25年4月26日(金) 13:30〜14:50
◆会 場 ココリアホール
◆実施内容 セミナー及び質疑応答
   吉田 寛 医師(日本医科大学多摩永山病院 外科部長・病院教授)
◆参加者 110名(スタッフを含む)
◆主 催 多摩センター地区連絡協議会
◆後 援 多摩市、多摩市医師会

 
 夕刻から雨の天気予報が出ており空模様が怪しいなか、開場前には6階で待つ方も多く、開始時刻までに会場はほぼ満席となりました。来場者の多くは中高年の男女でした。
 吉田医師はまず、がんの発生部位による専門担当外科の種類と、各々の外科での最近の手術や治療の主な方法や傾向などを説明されました。例えば、胃がんなら現在ではその約50%が腹腔鏡手術で小さい穴をいくつか開けるだけで済み、また乳がんなら温存手術が非常に増えている、ということなどが紹介されました。
 中でも肝臓がんについては、仕組みや役割、肝機能が低下するとどのような症状が発生するか、などの基礎知識から始まり、術前門脈塞栓術や部分脾動脈塞栓術など、最先端手術についてもスライドを使って紹介されました。
 以前はがん患者本人に対して、がんであることを告知することを避けることが多かったが、現在は、きちんと告知をするケースが増えています。医療技術が進歩したことにより、がんにかかっても、医師と十分に相談しながら今後をどう「よく生きて」いくかを考えるべきとのことでした。
 後半の質疑応答では、「内視鏡手術ができないのはどういうケースか?」「がんになって助かるのはどのくらいか?」「陽子線治療のメリットデメリットは?」などたくさんの質問が寄せられ、吉田医師がひとつずつ簡潔に回答していかれました。




※このセミナーの様子は、多摩テレビで後日放映される予定です。



運営:多摩センター地区連絡協議会