多摩センター健康セミナー vol.41

「知っておきたい認知症の知識」
を開催しました


2013年7月掲載
平成21年度より多摩センター地区連絡協議会で概ね月1回開催している「多摩センター健康セミナー」。第41回が6/27(木)に実施されました。

◆日 時 平成25年6月27日(木) 13:30〜15:00
◆会 場 ココリアホール
◆実施内容 セミナー及び質疑応答
   杉山 恒之 医師(新天本病院 精神科医長)
◆参加者 170名(スタッフを含む) ※満席 
◆主 催 多摩センター地区連絡協議会
◆後 援 多摩市、多摩市医師会

 
 開場30分前にはすでに複数の方が会場外で待っておられ、開場と同時に用意していた席数がほぼ埋まりました。かなりの数の椅子を追加しましたが、開催時刻までには満席となりました。来場者の多くは中高年の男女でしたが、例月より若干年齢幅が広く、「認知症」について当事者意識を持つ層と、家族の介護などのために学びたい層のどちらもが来場されたのではと考えられます。
 まず、杉山医師は「国内に認知症高齢者462万人、予備群400万人」とタイトルが付いた最近の新聞記事をスライドで紹介し、認知症は誰にとっても身近なことであると話されました。認知症とは「脳の病気やけが等によって、一度発達した脳機能(知的機能)が持続的に低下し、日常生活に支障を来すようになった状態」を指します。年齢別の出現率は5才ごとに約2倍、65才以上の約15%に認知症があるとのことです。
 続いて、アルツハイマー病をはじめとする代表的な認知症の種類や特徴、認知症の具体的な症状の例、老化による物忘れと認知症の違い、支援と治療の現状などが丁寧に説明されました。
 家族が認知症かな?と感じたら、まず早目にかかりつけ医に相談することが第一歩。その際、本人の前で家族から医師に伝えづらい事柄については、「いつ頃から」「どのような症状があり」「どのようなことに困っているか」をメモしたものを家族から医師に渡すと良いとのアドバイスもありました。
 また、認知症の予防と発症後の機能維持のためには、「メモ、日記を習慣づける」「近所を散歩し、近隣の方と顔見知りになっておく」「会話の機会を多くもつ」「家事活動や自宅での役割をもつ」「合併症をきちんとコントロールしておく」「趣味を持ち社会に参加する」などを日頃から心がけるのが良いとのことでした。
 休憩を挟んで後半には、会場から回収したアンケートの中から、「認知症は遺伝するか」など、いくつかの質問に対して杉山医師が回答されました。




※多摩テレビ放映予定日 7/7〜8/3 111・112chにて(※諸事情により変更される場合があります。)



運営:多摩センター地区連絡協議会