多摩センター健康セミナー vol.43

「糖尿病と腎臓病〜早期発見が大切!忍び寄る糖尿病腎症〜」
を開催しました


2013年10月掲載
平成21年度より多摩センター地区連絡協議会で概ね月1回開催している「多摩センター健康セミナー」。第43回が9/25(水)に実施されました。

◆日 時 平成25年9月25日(水) 13:30〜14:30
◆会 場 ココリアホール
◆実施内容 座長             田村 豊(医療法人社団めぐみ会 理事長)
セミナー及び質疑応答 松川 重明 医師(多摩永山腎・内科クリニック 院長)
◆参加者 97名(スタッフを含む) 
◆主 催 多摩センター地区連絡協議会
◆後 援 多摩市、多摩市医師会

 
 雨が降り足元の悪い中でしたが、開演までに会場はほどよく埋まりました。来場者の多くは中高年の男女でした。
 松川医師はスライドを用いて、まず、人間と同じ大きさだというブタの腎臓の画像で腎臓の部位や機能を解説されました。その後、グラフや表を用いながら糖尿病と腎臓病の関わりについて詳しく説明していかれました。糖尿病で腎臓が悪くなると、アルブミンが尿中に漏れ出てきて糸球体濾過が低下しますが、自覚症状なく進行し、悪化すると疲労感、消化器症状などが出始めて透析が必要になります。糖尿病患者で透析をしている人の5年、10年生存率を見ると、非糖尿病患者よりも低いとのこと。糖尿病・腎臓病の治療には、食事のコントロールなど生活習慣の改善や適切な薬物治療が必要です。
 休憩を挟んで後半は、会場から回収したアンケート用紙を元に田村座長が松川医師に質問し、二人でディスカッションする形で進行されました。「クレアチンの値が高いと言われたが何に気を付ければよいか」「尿酸値と腎機能の関係は」などの質問には、「高カロリー低たんぱくやナトリウム制限の指導があるなど糖尿病のみの患者とは力点が違う」と食事療法を中心に具体的に説明されました。また「もし透析が必要になったら費用や期間はどうなるか」という質問に対しては、「費用は全額、国からの補助で賄えるが、1年に500万くらいかかり、それを国が負担することになる。腎移植しない限り一生透析を続けることになる。」と回答され、来場者は一層神妙な面持ちで聞き入っていました。




※多摩テレビ放映予定日 10/6〜11/2 111・112chにて(※諸事情により変更される場合があります。)



運営:多摩センター地区連絡協議会